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【軍事ワールド】李舜臣って誰? 旭日旗NOの韓国最大の“英雄”とは

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 当時、韓国海軍には海戦遺跡発掘団という組織があり、その発掘団が統営(トンヨン)市閉山島(ハンサンド)沖で小型砲(銃筒)を発見、引き上げた。砲身に「亀艦」「萬歴丙申」などと刻まれていたことから、1596年に鋳造され亀船に搭載されていたものと分析され、世間の話題をさらった。閉山島は李舜臣が根拠地としていた場所でもあり、発見から4日後には専門家がその価値に太鼓判を押し、発見17日後にして韓国国宝274号に指定された。

 また銃筒には「亀艦黄子 驚敵船 一射敵船 必水葬」(亀船の砲は驚く敵船を砲撃1発で沈める)との銘文もあり、韓国海軍では当時「一射敵船~」がモットーのように用いられたという。

 銘文の鮮明さなどから「おかしい」という声はあったが、李舜臣が日本=豊臣軍に初めて迎撃戦を行ってから400年の節目という話題性のなか、異論は注目されなかった。

 しかし4年後の96年6月に発掘団の団長だった海軍大佐が収賄罪で逮捕され、その捜査時に真相が判明した。大佐は発掘団がまったく実績を上げられない事に悩み、鋳物工場も営む知人の骨董商に銃筒を作らせていたのだ。そのあとは自分で海に沈め、自分で“発見”し、ひきあげていた。

 不都合な真実ばかり

 ねつ造発覚後、国宝指定のための鑑定作業がわずか30分だったことなど連鎖的に問題が発覚した。事件以前にこの骨董商が海軍に寄贈していた「朝鮮時代の青銅測雨器」も偽物と判明。また同団が94年に引き上げた亀船の一部部材も偽物だったことがわかった。大佐の逮捕から2カ月後、「李舜臣の亀船」の銃筒は国宝指定を解除され、国宝274号は欠番となった。

 ちなみに文大統領が掲げさせた旗は「帥字旗」と呼ばれ、指揮官の居場所(座乗艦など)を示す旗だが、こちらも歴史がある。1866年に朝鮮軍が米国測量船ジェネラル・シャーマン号を焼き討ちした事件の5年後、米海軍は事件への謝罪と開国、通商などを求め米艦5隻を派遣した。朝鮮海軍は反撃したものの根拠地3カ所を攻撃され事実上壊滅。上陸した米海兵隊により「帥字旗」は持ち去られ、2007年に長期貸与という形で里帰りしている。

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