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【プロ野球通信】巨人・岡本和真、飛躍の1年回顧 精神面成長「来年がもっと大事になる」

レギュラーシーズン最終戦の阪神戦で33号2ランを放つ巨人・岡本和真。この一発で100打点に乗せ、一流打者の証である「打率3割、30本塁打、100打点」を達成した=10月9日、甲子園球場(矢島康弘撮影)
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 4年連続でリーグ優勝を逃した巨人にあって、光明となったのが4年目の岡本和真内野手だった。昨季までの3年間で通算1本塁打だった選手が、全試合先発出場を果たし、一流打者の証である「打率3割、30本塁打、100打点」も達成した。東京ドームで活躍した選手に贈られる「東京ドーム特別賞」も受賞し、「来年がもっと大事になる。毎年キャリアハイの成績を残すのが目標」と来季を見据えた。

 奈良・智弁学園高からドラフト1位で2015年に巨人に入団。和製大砲として注目を集めながらなかなか芽が出なかった。今季は村田修一(現ファーム打撃コーチ)らが付けた背番号「25」を譲り受け、期待の大きさを背中に感じてシーズンがスタートした。

 飛躍のきっかけはいくつもある。2月のキャンプでは臨時コーチを務めたOBの松井秀喜氏から指導を受け、後ろに重心を残す打撃フォームを学んだ。試合では「頭を使うこと」を意識し、相手投手の配球などを考えながら打席に立つように心がけた。試合後の素振りでは、その日の反省を欠かさなかった。

 高橋由伸監督が試合で使い続けたことも大きかった。オープン戦で全試合に先発出場。6番打者として開幕の先発メンバーに名を連ねると、その後、5番や3番を経験。中軸のプレッシャーも関係なく結果を残し、6月2日のオリックス戦で第89代4番に抜擢(ばってき)された。

 “谷”を経験したことも財産だ。6月下旬から7月上旬にかけて32打席無安打。9月14日のDeNA戦では右手に死球を受け、その後はテーピングを分厚く巻きながら、強行出場を続けた。死球後は快音がピタリと止まり、打撃に影響があるのは明らかだったが、決して首脳陣に「痛い」とは言わなかった。

 徐々に右手の傷も癒え、レギュラーシーズン最終戦となった10月9日の阪神戦では2本塁打を放った。今季の成績は打率・309、33本塁打、100打点。文句の付けようのない成績だった。

 初めて出場したクライマックスシリーズ(CS)は不振だった。5試合に出場しわずか1安打。そんな苦しいはずのCS中に発した言葉が印象的だった。「打ったら大きく(記事に)書いてください。打たなかったら思いっきりたたいてくれていいので」

 開幕当初は「自分はアピールしないといけない立場」などと謙虚な発言が多かった。1年がたち、頼もしい言葉が口をつくようになった。22歳は大きな重圧のかかる巨人の4番にふさわしい選手に成長していた。

 来季は4年ぶりに原辰徳監督が指揮を執る。岡本が原監督の下でプレーするのは、新人だったとき以来だ。「(原監督にドラフトで)指名してもらっていなかったら、今年の好成績もなかった。コーチ陣も変わるので、自分の長所を出していけたら」。来季は確実に他球団のマークは厳しくなる。“2年目”こそ真価が問われる。(運動部 浜田慎太郎)

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