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近代史や思想史の第一人者が明治150年を語り尽くす-至誠館大学主催「松下村塾と明治維新」

日本海にのぞむ「維新胎動の地・萩」。重鎮・気鋭の研究者たちが「明治150年」を語り合う公開講座「松下村塾と明治維新」が開催された(関厚夫撮影)
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 わが国の近代史や思想史の第一人者たちが一堂に会し、松下村塾を主宰した吉田松陰や門弟の初代内閣総理大臣、伊藤博文らについての研究成果に基づき明治維新の意義や現代との接点を忌憚なく語り合う-。そんな歴史ファン待望の試みが「維新台頭の地」で営まれた。至誠館大学(野村興児学長、山口県萩市)が開催した公開講座「明治維新150年記念 松下村塾と明治維新」。実りと発見の多かった講演会の概要を報告する。(編集委員 関厚夫)

 奇跡の大改革としての明治維新

 「明治維新は、世界が注視するなかで近代への扉を開いた19世紀における奇跡の大改革といえます。こうした歴史観や史実を後世にしっかりと伝えてゆきたいと考えております」

 快晴に恵まれた10月21日午後、野村学長は冒頭のあいさつでそう述べた。同学長は萩市長時代に松下村塾の世界遺産認定(明治日本の産業革命遺産)に尽力。また同大が今春開設した吉田松陰研究所の所長を務める。この公開講座は研究所の開設記念事業でもある。

 「私と松下村塾研究-刊行図書を中心に」で講演のトップを切ったのは海原徹・京都大学名誉教授。近世・近代の日本教育史、また松陰と松下村塾研究の重鎮中の重鎮だ。

 「ご存じのように松陰は革命家や思想家などさまざまな角度から取り上げられていますが、私は教育者としての松陰像に注目し、30年ほど前から松下村塾における教育とは何だったかということの解明に焦点をあててきました」

 そう語る海原名誉教授の研究は江戸期の藩校研究にはじまり、全国に数千もあったとされる私塾、なかでも松下村塾に対象が移っていったという。いまや松陰や松下村塾についての著作は労作『松下村塾の人びと-近世私塾の人間形成』をはじめ約10冊を数える。

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