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【テクノロジー最前線】高速道路の既存設備で逆走車検知に成功 住友電工グループ、平成31年度までに実用化へ

高速道路で逆走車を警告する情報板(NEXCO東日本提供)
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 高速道路を逆走する自動車を、交通量を調べる既存設備を利用して検知することに、住友電工システムソリューション(東京)が成功した。逆走車が社会問題になっているが、低コストで被害を軽減する技術として期待できる。同社では「平成31年度までには実用化したい」と意気込んでいる。

 高速道路上の逆走車は、警察庁や国土交通省などの調べによると全国で年間約200件発生し、うち1割を超える率で死亡事故に至っている。ドライバーには認知症などの高齢者が多いとされるが、中には出口を行き過ぎて戻ったとする例もあり、警告板のような逆進入防止策だけでは限界がある。

 逆走車による被害が止まらない。8月7日には兵庫県赤穂市で30代の男性が運転する乗用車がトラックと衝突し、男性は全身を強く打って意識不明の重体となっている。同11日には千葉県酒々井町の東関東自動車道で20代男性が運転する乗用車がトラックと衝突し、双方の運転手が重軽傷を負った。同18日には山形県上山市の国道13号で高齢男女が乗る軽乗用車が対向車と衝突し、男女とも死亡した。いずれも逆走が原因とみられている。

記者も遭遇

 実は記者も、滋賀県の名神高速で逆走車とすれ違った経験がある。昼間だったが、トンネルから出てきた逆走車のヘッドライトが点灯していたため不審に思って身構えることができたが、無灯火で前方から不意に現れていたらと考えると今でも身震いがする。

 流行の人工知能(AI)なら道路を撮影した映像から簡単に逆走検知できそうにも思えるが、昼夜の明暗差や天候などの影響を受けるため意外と難しい。誤検知をすれば一般の走行車はもちろん、高速道路の利用者や警察、消防など各方面に多大な迷惑をかける。各種センサーを使えば性能は高められるが、全国で1日に1件あるかないかの事象を検知するコスト増は最小限にとどめたい。

 そうしたなか、住友電工SSは渋滞などを察知するために設置されている交通量調査設備に着目した。

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