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【沖縄取材の現場から】鳩山由紀夫元首相が「生んだ」玉城デニー沖縄県知事の不安

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 しかし、玉城氏を支える県庁の官僚が信頼に値するかどうかは判断がつきかねる。基地問題を担当する池田竹州知事公室長は10日の県議会米軍基地関係特別委員会で、辺野古に2本の滑走路を建設する現行計画について「V字案については、地元の合意などは取られたものではない」と答弁した。

 18年4月、名護市長と宜野座(ぎのざ)村長はV字案について基本合意書に署名している。稲嶺恵一知事(当時)は後の記者会見で「賛成していない」と発言したが、同年5月にV字案を基本とする対応に「合意する」とした基本確認書に署名した。当時の名護市副市長として内情を知る末松文信県議は、池田氏の答弁を聞いて「それはちょっと違うんじゃないの。そんな発言していいのか」と問いただしたが、池田氏はそのまま答弁を続けた。

 今年4月に公室長に就任した池田氏は、以前に基地対策統括官や辺野古新基地建設問題対策課長も務めている。防衛省幹部は「池田氏が当時の経緯を知らないはずがない」と憤る。

 玉城氏は普天間移設に関する協議を政府に申し入れている。しかし、実務を担う県幹部が過去の経緯を無視した対応を続けるのであれば、政府が協議に応じるのは難しい。政府との協議が不調に終わったとき、玉城氏は「あのときは県の役人が駄目だったから」と弁明するのだろうか。(那覇支局長 杉本康士)

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