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【日曜経済講座】北海道ブラックアウト 安定供給を脅かす電力自由化 

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 こうした中で存在感を見せたのが電力各社による広域応援だ。発電機車や高所作業車を作業員とともに被災地に派遣し、停電の早期復旧を相互に支援した。ただ、電力自由化では2020年に各社とも発送電部門を分離させ、それぞれが競争を迫られる時代に入る。それでも広域応援が機能する態勢を維持できるかが課題だ。

 健全な競争を通じて消費者の選択肢を増やし、電気代を低く抑えるのが電力自由化の目的のはずだ。だが、暮らしと産業を支える基盤である電力の安定供給は、その自由化の影響で揺らぎつつある。

 また、自由化は競争を前提にしているが、人口減少が進む地方では、競争よりも将来にわたって電力の安定供給をどこまで確保できるかという問題が大きい。地域の支え手を育てる地方創生に逆行する全国一律の制度設計の検証も欠かせない。

(論説委員・井伊重之)

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