PR

ニュース プレミアム

【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】ポンペオ氏訪朝の収穫なし 米は北の「サラミ戦術」に巻き込まれたのか

Messenger

 北朝鮮はシンガポールの共同宣言の冒頭に明記された「米国と北朝鮮は新たな米朝関係の構築に取り組む」を根拠として、米国に在韓米軍撤退につながる朝鮮戦争の「終戦宣言」を要求し続けている。共同宣言には「米朝は、朝鮮半島での恒久的で安定的な平和体制の構築に向け、協力する」ともあることから、北朝鮮は「寧辺の核施設廃棄と終戦宣言」の取り引きを仕掛けてくる懸念がある。

 寧辺施設は1960年代から稼働してきた核開発のシンボルで、約10平方キロの敷地に2000人以上の職員が働き、初の実験用原子炉や使用済み核燃料工場、兵器用ウラン濃縮施設もある。この寧辺を「永久廃棄する」と北朝鮮が宣言すればパフォーマンスとしては効果絶大だ。

 しかし、実際の寧辺核施設はすでに使命を終え、実は「北朝鮮の核開発博物館」に過ぎないのだ。ウラン濃縮工場をはじめとする肝心の核施設はすでに寧辺以外に建設済みだ。

 第2回首脳会談もまた、米朝のビッグ・ディールの政治ショーとなれば、まやかしの「朝鮮半島の非核化」が現実のものとなってしまう。(編集委員)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ