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【ボストンから一言(21)】「刀折れ、矢尽きたる思い」 朝鮮総督府庁舎解体に反対した韓国人女性

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朝鮮王朝の王宮だった景福宮=ソウル(AP)
朝鮮王朝の王宮だった景福宮=ソウル(AP)

 日本統治時代に建てられた旧朝鮮総督府の庁舎は1995年に当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領によって爆破解体されたが、韓国に住む友人のR氏の亡くなった妻は、保存運動に奔走していた。

 R氏は旧総督府庁舎について、「終戦後、大韓民国初代大統領に就いた李承晩(イ・スンマン)氏は旧総督府庁舎が憎悪する日本の植民地統治の象徴だと、その撤去を強く望んでいました」と説明してくれた。

 R氏によると、旧総督府庁舎の取り壊し費用として当時の金額で数億円かかることが分かり、国庫にはそれだけのお金の余裕がなく、断念せざるを得なかったという。

 その後、第14代大統領の金泳三氏が、統治の象徴だけでなく、朝鮮王朝の宮殿である景福宮の前に立ち塞がっている旧総督府庁舎は撤去すべきだと主張し、95年に取り壊されてしまったと教えてくれた。

 そしてR氏は、韓国内で旧総督府庁舎の爆破解体に対する反対運動があったことについて話し始めた。

メディアも反対

 「その当時、撤去に反対する声が盛んに上がりました。かなりの数の日刊新聞が社説を通して撤去反対の立場を明らかにしていました。その中では、4コマ漫画で歴史的資料が消えてしまうと嘆いていました」

 R氏は爆破解体を強く批判していた人物として、暗殺された朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領と61年にクーデターを成功させた金鐘泌(キム・ジョンピル)元首相が強く印象に残っているという。

 韓国の中央日報に掲載されたという金氏の言葉は、まるで自分たちの思いを代弁したようだったと話し、日本語に訳して教えてくれた。

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