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【ルピーの世界】インドに挑戦する「日本式カレー」 食への保守性、宗教…“逆輸入”の成否は

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 カレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(愛知県一宮市)は、3年以内のインド出店を目指して現地調査に着手した。「カレーの国への恩返し」としてローカライズを進めつつ、日本式カレーを発信したい意向だ。同社は今年中にロンドンに店舗を開く予定だが、英国に多く居住するインド人の反応を集める方針だという。「いわばカレーが日本に伝わったのと逆のルートでインドに進出したい」と同社広報は意気込みを語る。

 実際にインド向けに事業を開始した店舗もある。インドで日本レストランを展開する「KUURAKU GROUP」(千葉市)は昨年12月、ニューデリーの商業施設にある店舗「TOKYO TABLE」で、日本式カレーの提供を始めた。宗教に配慮して販売するのはやはり野菜カレーで、ルーは使わずにスパイスを調合して、一から自社で製造している。売り上げは右肩上がりに伸びているといい、取り扱い店舗の拡大を視野に入れている。

 各社それぞれの戦略を抱くが、やはりテーマは「インド人の味覚に受け入れられるか」という点に集約される。実際の声を聞くため、「食に対して開明的」と自任する産経新聞ニューデリー支局のインド人助手に日本のレシピで作ったカレーライスを振る舞ってみた。一口食べて「初めて食べる味だが、口当たりがよくておいしい」としつつ、「インド発祥といわれると不思議な感じがする。明らかにインドの料理ではない」と繰り返した。

 やはり日印のカレーは、別の食べ物ということなのだろう。日本式カレーは現地の食文化に合わせつつ、あくまで日本料理の一つとして売り込むのが正解なのかもしれない。(ニューデリー 森浩)

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