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【アメリカを読む】トランプ氏のグローバリズム批判は「孤立主義」なのか 

9月29日、米ウェストバージニア州で演説するトランプ大統領。グローバリズムを推進してきた米国がその割を食う「愚かな日々は終わった」と宣言した(ロイター
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 トランプ米大統領が11月6日の中間選挙に向けて候補者の応援演説でグローバリズム批判の旗幟を鮮明にしている。2016年大統領選で中西部を中心とするラストベルト(さびた工業地帯)の労働者たちを引きつけた「米国第一」のメッセージを繰り返すことで、与党・共和党の勝利につなげる狙いからだ。

 「私たちはグローバリズムの思想を拒否し、『わが国を愛する』という教義を信奉していく」

 トランプ氏は9月末、ラストベルトの一角にあるウェストバージニア州で聴衆に訴えた。数日前、国連総会の一般討論演説で唱えたのとほぼ同じせりふだ。米国に比べて中国の関税が高い状態に手をこまねいてきたことを愚かなことだと嘆き、中国からの輸入品に追加関税を課す対中貿易戦争によって「愚かな日々は終わった」とも宣言した。

 大統領選から参謀を務め、地球温暖化防止の枠組み「パリ協定」離脱などの政策を主導したバノン前首席戦略官兼上級顧問が昨年8月に辞任したことで、トランプ氏がグローバル化の流れを受け入れる政策に転じるとの見方もあった。

 だが、トランプ氏はその後も米国が主導して戦後国際秩序を形作った国連や世界貿易機関(WTO)への批判を続けた。国連と距離を置く動きは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への脱退通告(17年10月)▽国連人権理事会からの離脱表明(18年6月)▽国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出中止を表明(18年8月)-と続いた。

 また、中国が不公正な貿易慣行を改めていないことにトランプ氏が不満を募らせ、政権内でWTOからの離脱が検討されているとも報じられた。

 国連演説でのトランプ氏の「米国は(主権国家以外の主体による)グローバル・ガバナンスよりも独立や協力を選ぶ」という主張は、アフガニスタン戦争での米兵の「戦争犯罪」を裁く動きをみせる国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)に対して制裁発動を検討していることにも現れている。

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