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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】“終戦”前のめりの文在寅政権、国連総会で「板門店宣言」配布する狙いは

 平壌市内のパレードで沿道の人たちに手を振る韓国の文在寅大統領。右は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=18日(平壌写真共同取材団)
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 各国首脳による一般討論演説が行われる国連総会で、4月の南北首脳会談の成果である「板門店(パンムンジョム)宣言」英語版が配布されている。約190カ国の首脳が集まる機会に宣言の国際化を図るため、韓国が主体となって準備した。「板門店宣言」は政治宣言で法的拘束力を持たないが、韓国政府は現在、同宣言を国会に上程し批准を目指している。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国連演説で「今度は国際社会が北朝鮮の努力に応える番だ」と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長を代弁し、「金委員長のスポークスマン」(米ブルームバーグ通信)などと揶揄された。(9月30日の記事を再掲載しています)

「終戦宣言」の文言めぐり騒動

 ニューヨークで文大統領はまず、国連のグテレス事務総長と会談し、先に平壌で行われた南北首脳会談について、「非核化に対する金正恩氏の確かな意志を確認できた」と述べて「今回、金正恩氏と終戦宣言の考え方についても合意した」と説明した。

 米シンクタンクでの講演では「金正恩氏は若く、極めて率直で礼儀正しく年長者に敬意を持っている」と褒めたたえた。

 韓国報道によると、板門店宣言の国連での配布は署名直後の今年4月30日、韓国政府が北朝鮮側に提案、その後、7月から英文の文言について数回の南北協議を経て、9月6日付で国連総会議長とグレテス事務総長宛に提出されたという。

 その過程で騒動になったのは、北朝鮮流に変わった英語版の翻訳だ。板門店宣言で終戦宣言に言及している第3条3項は、『南北は今年、終戦を宣言し、停戦協定を平和協定に転換するとともに恒久的で強固な平和体制構築のため南北・米国の3者または南北・米中の4者による会談の開催を積極的に推進することとした』(韓国語版、英語版)となっていた。しかし、国連に提出された英文では、この部分が、『今年、終戦を宣言することで合意した』に変わっていた。

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