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【中国観察】アリババ馬雲会長の退任が社会変革もたらすか “カリスマ”の波瀾万丈人生

9月17日、中国・上海で開かれた「世界AI大会」で話すアリババグループの馬雲会長(ロイター)
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 中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループの馬雲(ジャック・マー)会長(54)が9月10日、1年後に退任すると発表した。一代で世界的企業を作り上げたカリスマ創業者の引退は、中国の起業家らに驚きを与えている。

 「教育の世界に戻りたい。自分が心から愛する仕事をすることは、私にこの上ない興奮と幸福をもたらすだろう」。馬氏は10日に公表したメッセージで、創業20周年の節目に当たる2019年9月10日に会長職を退き、張勇・最高経営責任者(CEO)にその職を引き継ぐと発表した。9月10日は馬氏の誕生日で、中国の「教師節(教師の日)」にもあたる。この日に馬氏は、経営の一線を退き、若い頃に携わっていた教育に関わる考えを表明した。中国のインターネット上には「当代まれに見る人物」「時代の先端を行く見方を持っている」などと馬氏の引退を惜しむ声が目立った。

 馬氏の人生は波瀾万丈そのものだ。中国メディアによると、1964年に浙江省杭州(こうしゅう)市に生まれた馬氏は、大学入試に2度失敗したが、英語が得意だったため地元大学の外国語学部に進学できた。語学力は外国人観光客相手に無料ガイドをして磨いたもので、卒業後は大学で英語教師の職を得た。

 起業家人生の振り出しは92年。教師をしながら翻訳会社を始めた。95年に初めて訪れた米国でまだ草創期のインターネットと出合ったのが転機となり、帰国後すぐに中国でネット関連事業を立ち上げた。

 経営の主導権を大企業に奪われるといった紆余曲折(うよきょくせつ)を経て、99年に18人の小所帯でアリババを設立した。その後は中国内外で事業を拡大させ、今月上旬時点でアリババの時価総額は約4200億ドル(約46兆6千億円)。馬氏の個人資産は400億ドルを超すという。

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