PR

ニュース プレミアム

【平成の証言】「日本は天皇を中心としている神の国である」(12年2月~6月)

「神の国」発言について会見する森喜朗首相=平成12年5月26日、首相官邸
「神の国」発言について会見する森喜朗首相=平成12年5月26日、首相官邸

 31年4月30日の終わりに向けてカウントダウンが始まった平成時代。私たちが受け止め、発した言葉は時代の証言となって「あのとき」をよみがえらせます。「平成の証言」を、元年からひと月刻みで振り返ります。

■平成12年2月

 「(全国初の女性知事となって)大変光栄だが責任は重い。私がしっかりやらなければ、と感じています」(大阪府知事に初当選した太田房江氏)

 6日、大阪府知事選が投開票され、自民党本部と民主、公明、自由などが推した元通産省官房審議官の太田氏が初当選を果たした。女性知事は全国初。前任の横山ノック氏はタレント出身で無党派層の支持で当選したが、選挙運動員の女子大生への強制わいせつ罪で在宅起訴され、辞任した。太田氏は官僚出身、政党の厚い支持、そして女性という対極の存在で、有権者の“揺り戻し”を印象づけた。

■12年3月

 「気がついたら電車の壁がえぐれたようにそぎ落ち、中が見えた。座席はグチャグチャだった」(事故車両に乗り合わせた乗客)

 8日午前9時ごろ、営団地下鉄日比谷線中目黒-恵比寿間のカーブで、下り電車(8両編成)の最後尾車両が脱線し、反対側を通過中の上り電車と衝突。車両の一部が大破し、5人が死亡、63人が重軽傷を負った。現場近くにいた本紙カメラマンが、側面をそぎ落とされた電車の惨状を夕刊で伝えた。

 事故は車両への荷重のアンバランスなど、複数の要因が重なったのが原因とされている。

■12年4月

 「自由党の離脱騒ぎが引き金になったと思う。一日も早い回復を願う」(公明党の神崎武法代表)

 2日未明、小渕恵三首相が首相公邸で体調不良を訴え、緊急入院した。診断は脳梗塞。1日には「自自公政権」からの自由党離脱をめぐって小沢一郎党首と会談しており、心労が一因とする指摘もあった。5日、全閣僚を引き継いだ森喜朗内閣が発足。小渕氏は5月14日、意識が戻らぬまま死去した。

 新元号「平成」を発表した小渕氏。「凡人」「冷めたピザ」と揶揄(やゆ)もされたが、周辺事態法、国旗国歌法など懸案をさばいた手腕に評価の声も多い。

■12年5月

 「日本の国は天皇を中心としている神の国であるということを、国民の皆さんにしっかりと承知をしていただく」(森喜朗首相)

 15日、森首相が神道政治連盟国会議員懇談会で行ったあいさつが、「神の国」発言として問題化した。国民主権や政教分離に反すると批判する野党や一部マスコミに対し、森首相は「日本の悠久の歴史と伝統文化という意味で申し上げており、戦後の主権在民と何ら矛盾しない」と釈明。「日本は神々の国だ」として擁護する声もあったが、森首相は後日「誤解を生じたとすれば申し訳ない」と陳謝した。

■12月6月

 「そんなこと言ったって、私は寝ていないんだ」(雪印乳業の石川哲郎社長)

 29日、雪印乳業は大阪工場で製造された低脂肪乳を飲んだ211人が吐き気や下痢、腹痛などの症状を訴えたと発表。患者は最終的に1万4780人に上り、戦後最大の食中毒事件となった。石川氏は7月4日、記者会見の延長を求める記者に冒頭のように発言。大きな批判を浴び、2日後の6日に辞任を表明した。原因は北海道の工場で原料の脱脂粉乳が黄色ブドウ球菌で汚染されていたためと判明した。

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ