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【世界文化賞・歴代の巨匠】映画監督、黒澤明さん (10)日本映画、シナリオが弱い

第4回世界文化賞授賞式でスピーチする黒澤明監督
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ワラ半紙でいいんだ

 --近ごろの助監督さんはどうなんですか。

 黒澤 (シナリオを)書かないですね、忙しいってね。僕もすごく忙しいけど、仕事が終わって夜中に宿の布団部屋で書いたりね。よく言うんだけど、「書けないっつっても、考えてみろ」って。「1日にペラの原稿用紙(200字詰め)1枚書けないってことはねえだろう。どんなに忙しくても寝る前に書いたって、1年かかれば365枚のこんな厚いホン(シナリオ)ができるぞ」ってね。「そういう気でやんなきゃダメだ」って言うんだけど、なかなか書かないんですよ。

 --今の日本映画の弱点はシナリオですか。

 黒澤 やっぱりシナリオが弱いですね。なんてったってシナリオが映画のもとなんですからね。よく監督志望の若い連中が来るんですよ。監督になりたいと言ったって、どんな安い作品でも1億円はかかるんだよ、今。若い、まだ何だか分からない人にそんな金は出さないよ。

 --そりゃ出しませんね。

 黒澤 監督になりたいんだったらホンを書きなさいと。ホンだったら原稿用紙とペンさえあればいいんだし。原稿用紙代が高かったらワラ半紙でいいんだって。僕が現にワラ半紙で書いてんだけど…、嫌いなんだよ、マス目の中に書くってのが(笑い)。あんな窮屈なこと、やだから。で、「面白いのを書いてきたら、僕、売ってあげますよ」と。「今シナリオはテレビだってどこだって売れるんだから、そうしたら相当な金になるじゃないか」と言っても、なかなか。

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