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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】文在寅政権が猛アピールする「平和と未来」 DMZの世界遺産化、板門店宣言の国会批准にも前のめり

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
文在寅政権が猛アピールする「平和と未来」 DMZの世界遺産化、板門店宣言の国会批准にも前のめり

5月、板門店で抱き合う金正恩氏(左)と文在寅氏(AP) 5月、板門店で抱き合う金正恩氏(左)と文在寅氏(AP)

 大統領府は来週の首脳会談を世界に発信するため、ソウル市内に巨大なプレスセンターも準備。平壌とソウルをオンラインで結び、首脳会談をリアルタイムで全世界に発信する計画だ。英語、中国語、アラビア語など9カ国語の資料を配布するという。

 国内外への平和キャンペーンでは9月はじめ、ソウル駐在の外交団48カ国を軍事境界線に招待し、板門店や非武装地帯(DMZ)の見学を実施した。政府はDMZを国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録することも計画中だ。担当の韓国文化体育観光省は「分断の現場」の保存価値を強調している。文政権は「南北分断の現実」を一刻も早く過去のものにしたがっている。

 朝鮮戦争以来、人の手の入っていないDMZは現在は地雷原。だが、「野生動物や自然の宝庫となっているため、将来は平和観光の資源になる」(韓国政府)というわけだ。

 大統領府はまた、4月の南北首脳会談のさまざまな資料、写真、物品を「特別展」として大統領府の一角で公開する展示会を始めた。金正恩氏と文在寅氏の署名した合意文は複製だが、首脳会談で使った平壌冷麺の器や首脳会談で使われた机などが展示され、「平和、新たな始まり」と名付けられている。

 文在寅政権はこのところ、経済政策の行き詰まりなどで支持率が低下。一時は80%を超えた支持率が50%前後となった。

 そんななかで目下、来週の首脳会談に関連するニュースが次々に発信されて前夜祭ムードだ。訪朝する政府訪問団は親北の学者や知識人、財閥トップなど約200人だが、南北で非核化について中身のある会談ができるかについては悲観的な見方が強い。(編集委員)

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