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【映画深層】「バッド・ジーニアス」 タイの映画賞総なめ、“厚い壁”に空けた穴

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予想外の大ヒット

 30歳を超えてようやく撮り上げた初監督作は、さんざんの出来だった。収支は赤字、評価もひどいもので、2本目も誰からも期待されず、とにかくきちんと撮ることだけに集中した。

 それが「バッド・ジーニアス」だったが、予想に反して国内では昨年ナンバーワンの大ヒットを記録。さらに中国や台湾、ベトナム、マレーシア、フィリピンなどでも、タイ映画史上1位となる興行収入を記録した。評価も高く、スパンナホン賞を作品賞、監督賞など12部門で獲得する栄誉に輝いた。

 「主要な役を演じた4人の出演者と一緒にプロモーションで世界を回ったが、どこに行ってもファンが興奮してくれてうれしかった。自分に歓声をあげてくれる人は、そんなにはいなかったけどね」といたずらっぽく笑うプーンピリヤ監督は、チャンスがあれば憧れの米ハリウッドでも作ってみたいと夢を語る。

 「やっぱり映画を好きになった原点はハリウッド映画ですからね。でも大作にはこだわらず、自分の伝えたいことを映画にするということが大事です」。タイ国内で伝えたいテーマが撮れるのであれば、タイで撮ればいいという。

 「日本の皆さんにとってタイの映画はなじみが薄いかもしれないが、精いっぱい作った作品なので、ぜひ心の扉を開いて見にきてほしい」と優しい笑顔で語った。(文化部 藤井克郎)

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