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ロープ降下訓練に“想定外”の早朝30分走…記者が陸自宇都宮駐屯地で「生活体験」

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 人命救助法の指導を受け、午後はリペリング訓練。いわゆる降下訓練の一つで、ロープを腰に巻きつけ、カラビナを使い、高所から垂れ下がっている別のロープにつなげる。指導隊員から点検事項を次々と命じられ、「環(かん)かけよーし」「準備よーし」と安全確認後に、右手でロープを操り、背中から降下。高さ7メートルの場所からの降下では、2度空中で宙返りし、操作の難しさで高さの恐怖を感じる暇もなかった。

 実際はヘリコプターから地上への降下の際に必要な技術。指導隊員は「ヘリに乗ると音もうるさいし、興奮で高さの恐怖は感じない。どんなに危険な場所であろうと行けといわれれば行く」とさらりとしたものだったが、覚悟の一端を感じた。災害派遣資材の取り扱いを学び、35号隊舎に若い隊員3人と宿泊した。

4時40分の非常呼集

 翌朝午前4時40分ごろ。突然、隊員の一人の携帯がなり、「非常呼集!」と部屋の電気がつけられた。日光市で大規模土砂災害が発生したという想定での非常呼集訓練だったが、台風13号が接近していたこともあり、「タイミングの悪い時にあたったな」と、訓練だとは気づかないまま、続々と連絡を受けて集まる隊員の波にのまれそうになる。初動部隊は災害発生の連絡を受け、指揮所を設置するなどの時間も入れ、約45分で駐屯地を出発。指導隊員の一人が「『自分の子供が大けがをしたときに、救急車が応答してくれなかったらどう思うか』と上官に言われたことがある。自衛隊が即時に動けないわけにはいかない」と語っていたのを思い出した。

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