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【平成30年史 変わる働き方(3)】パワーハラスメント 熱血指導で部下は動かない

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【平成30年史 変わる働き方(3)】
パワーハラスメント 熱血指導で部下は動かない

 同社人事部労務調査役の伊沢伸治(55)は「職場の雰囲気や環境が悪くなると個人の能率が落ち、会社の生産性も低下する」と話す。「ハラスメントを人ごとではなく、自分のこととして捉える」姿勢が必要として、事例ビデオは毎年作成。リアリティーを重視し社内で撮影、せりふに社内用語も使う。

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 「パワハラに甘い企業と見なされることは、企業にとって大きなリスク」

 職場のハラスメント研究所所長の金子雅臣はこう指摘する。ただし被害の訴えがあっても「業務範囲を逸脱していたか、業務としての指導の範囲か」を見極めるのは難しい。グレーゾーンのジレンマに悩む管理職も多いのが実情だ。若い働き手にパワハラ被害の有無を聞くと「仕事とプライベートを分けたい。業務時間外の飲み会を強制するのはパワハラでは」などとさまざまな訴えが寄せられた。

 岡田は言う。「今、管理職に求められているのは意識の大改革だ。上司は叱って導くより明確な説明などコミュニケーション力が求められる」

 熱血指導だけで部下が動いた時代はもう、終わった。(敬称略)

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