産経ニュース

【平成30年史 変わる働き方(3)】パワーハラスメント 熱血指導で部下は動かない

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【平成30年史 変わる働き方(3)】
パワーハラスメント 熱血指導で部下は動かない

 「何が気に入らないんだよ!」「従えないのか!」「どうすりゃいいのか、言ってみろ!」

 昨年1月、都内の大手メーカー本社の小さな打ち合わせ部屋で、女性会社員(47)は、男性部長から浴びせられた怒号に思考を奪われ、朦朧(もうろう)となった。

 女性は当時、本社と傘下企業のウェブサイトを統括管理する担当者。部長はこの日朝、女性を突然呼び出し、サイトのアクセス数を倍増させると宣告。傘下各社の予算や現状を調べた形跡がない計画に、女性は「数値に責任が持てない」と説明したが、部長は聞く耳を持たず怒鳴り続けたという。「威圧や恫喝(どうかつ)では人は動かない。むしろ萎縮してしまうのに…」と女性は当時を振り返る。

                 ■ ■ ■

 主に上司が職場で優位性(パワー)を使って行うハラスメント-。パワーハラスメントという言葉が生まれたのは、遡(さかのぼ)ること17年前の平成13年。当時、職場のハラスメントは、元年に新語・流行語大賞金賞を取った「セクシャルハラスメント」だけというのが世間の認識だった。9年の改正男女雇用機会均等法で事業主にセクハラに対する配慮が義務づけられたのを受け、管理職研修が企業で盛んになった頃だ。

続きを読む

「ニュース」のランキング