産経ニュース

【アフリカウオッチ】頻発する票操作疑惑→衝突 日本人が意識しない「信頼される選管」のありがたさ

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【アフリカウオッチ】
頻発する票操作疑惑→衝突 日本人が意識しない「信頼される選管」のありがたさ

8月1日、ジンバブエ・ハラレの野党、民主変革運動(MDC)の本部前で、支持者をたたきつける兵士ら(ロイター) 8月1日、ジンバブエ・ハラレの野党、民主変革運動(MDC)の本部前で、支持者をたたきつける兵士ら(ロイター)

 ともあれ、仕切り直しの選挙をめぐって軍が出動して死者が出たことで、経済破綻にあえぐジンバブエが当てにしていた海外企業の投資意欲はそがれた。

民族紛争の火種

 ケニアでは昨年8月に行われた大統領選で、選管が現職のケニヤッタ大統領の当選を発表したところ、「結果は虚偽だ」として野党指導者オディンガ氏の支持者が暴徒化して警官隊と衝突し、少なくとも24人が死亡、90人以上が負傷した。同国最高裁は選管当局に不正があったと認定した。

 しかし、これは過去の被害に比べればましな方だ。

 2007年の同国大統領選では、不正疑惑を背景とする暴動で1200人が死亡、60万人が避難民となった。当選が発表された現職のキバキ大統領(当時)は国内最大民族キクユの出身で、対抗馬のオディンガ氏はルオ族の出身。選挙結果を受けて各地でルオ族がキクユ族を襲撃する民族紛争に火がついたのだ。

 ルオ族の人々の間には、中央政府に差別的に扱われている-との不満が鬱積しているとされ、有権者は自らが属する民族の候補に票を投じる傾向が強いとみられる。民族間の平等が法的に、また実際に確保できなければ、いつか同様の悲劇が起きるのではなかろうか。ケニアの場合、選挙の公平性以前の話といわざるを得ない。

投票中に「圧勝」

 以前に駐在していたロシアでも、政権側による選挙違反疑惑がたびたび浮上した。2011年12月の下院選の際には、監視員らしき人が大量の票を投票箱に入れたり、1人で何度も投票を繰り返したりする動画がネット上に投稿された。

続きを読む

このニュースの写真

  • 頻発する票操作疑惑→衝突 日本人が意識しない「信頼される選管」のありがたさ

「ニュース」のランキング