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【日曜経済講座】NAFTAから透ける日米交渉 米の脅し「数量規制」「為替条項」 中部大特任教授 細川昌彦

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【日曜経済講座】
NAFTAから透ける日米交渉 米の脅し「数量規制」「為替条項」 中部大特任教授 細川昌彦

 そして、その一歩が踏み出されたのが韓国だった。為替介入への事実上の牽制(けんせい)効果を狙ったもので、今回はメキシコがのまされた。メキシコは通貨政策は縛られないと説明するが、内容は不透明だ。

 今月には米国と欧州連合(EU)の貿易協議が予定されている。日本も米国との経済対話、首脳会談とヤマ場を迎える。米国はEU、日本に対しても同様の交渉手法で臨むだろう。自動車の高関税で脅しながら、自動車の数量規制と牛肉の関税引き下げを求め、併せて為替条項も要求してくるかもしれない。

 これにどう対応するかが問われる。数量規制については「実害のない数量が確保できればよい」といった安易な考えは、将来に禍根を残す。為替条項については「強制力がないので、影響はない」というのも甘い。80年代の日米交渉でもあったが、米国が徐々に圧力をかけて来るきっかけにもなる。アリの一穴と心得て、交渉に臨むべきだ。日本とEUは「毒まんじゅう」を阻止する戦いの胸突き八丁にさしかかっている。

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