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檀家の「お寺離れ」にどう対応するか お坊さんたちが緊急シンポ

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競争原理

 僧侶派遣を仲介する企業には、依頼者から「別のお坊さんを紹介してください」などの要望が寄せられている。お坊さんは、消費者に選択される時代になった。

 シンポジウムでは、そうした新しい状況を、肯定的にとらえる声もあった。

 浄土宗正念寺(京都府八幡市)の田中龍彦(りゅうげん)住職は「努力研鑽(けんさん)することで、私たちも身なりや言葉の使い方に気を配るようになる。選んでもらえるような仕組みが広がっていけば、お坊さんも切磋琢磨(せっさたくま)して業界が良くなっていくはずだ」と指摘した。

僧侶の役割

 シンポジウムでは、代々受け継がれてきたお堂などの施設も、維持費用の観点からスリム化が必要だ、との意見も出た。これには異議も唱えられた。

 例えば、真言宗極楽寺(奈良県安堵町)の田中全義(ぜんぎ)住職は「寺の歴史や、代々受け継がれてきた仏像や縁起を受け継いでいくことに、仏法があると思う。仏法をどう伝えていくのか、積極的な取り組みを考えるべきでは。それが僧侶の役割」と述べた。

 近年は、若手の僧侶を中心にバンド結成などの音楽活動や、参拝者の相談にも乗るカフェの運営など、社会との結びつきを深めようとする動きも増えている。

 田中住職も、流しそうめん体験や仏画教室など地域に開かれたイベントを企画し、檀家らとの結びつきを強めることで、お寺の存在感を示そうと試みている。(文化部 玉嵜栄次)

問題はお坊さんの態度?

 「お寺離れ」の理由は何だろうか。浄土真宗本願寺派総合研究所が、葬儀関連事業者らのイベント「エンディング産業展」と共同で実施したアンケートが参考になる。

 仏教とお寺、お坊さんについて印象を尋ねたもので、「仏教」に悪い印象を抱く原因は、「お寺」(6・7%)や「教義の内容」(4・5%)に比べ、「お坊さん」が25・3%と突出して多かった。

 お坊さんが悪印象を抱かれる理由は、「人に対する態度」が22・8%で最多。「金銭感覚」が18・5%と続いた。これに対し、「読経の力量不足」(4・8%)や「法話の力量不足」(13%)などは低かった。

 アンケートを分析した同研究所仏教音楽・儀礼研究室の福本康之室長は「僧侶の人としてのあり方が問題だと感じられている」と指摘している。

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