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【野口裕之の軍事情勢】同じ過ち犯す中国 「C級戦犯」は存在せず「AB級」も靖国にお祀りされていない

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 ユダヤ難民への入国ビザ発給国は著しく限られた。かかる状況下の1939年以降、英米列強などと日本が管轄する上海外国人居留地=共同租界の帝國海軍陸戦隊警備区も、ユダヤ神学生300人や1万8000人ものユダヤ難民のビザ無し入境を許している。

 ユダヤ難民の扱いでは、永世中立国スイスでさえ暗部を抱える。スイスはドイツと共に1938年、ユダヤ人旅券にユダヤの頭文字《J》のスタンプ押印を義務付けた。

 キリスト教文化の根付くスイスには19世紀半ば以来、反ユダヤ主義が認められる。そこに、労働市場を難民に奪われる懸念やドイツの侵攻を恐れるスイス政府の意向が加わった。42年には、ユダヤ人を念頭に難民の国境引き離し政策を実施。多くのユダヤ人がスイス入国を果たせなかったが、出発地への帰還は死を意味した。

 大日本帝國にとって、人種差別も後押しした米国の対日強硬策を、ユダヤ人を通し打開する工作の一面もあったろう。ただ、“A級戦犯”の汚名を着せられ絞首刑となった東條はじめ日本の軍人が、同盟国ドイツを含む欧米列強による蔑みに悲憤し、ユダヤ人の痛みに情けをかけた心根は紛れもない。靖国神社には、かくも優しき武士(もののふ)たちがお祀りされている。

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