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【ビジネス解読】中国の「鉄道頼み」に危うさ 経済の〝アキレス腱〟過剰債務解消に逆行

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【ビジネス解読】
中国の「鉄道頼み」に危うさ 経済の〝アキレス腱〟過剰債務解消に逆行

北京南駅で出発を待つ中国の高速鉄道「復興号」=2017年9月(共同) 北京南駅で出発を待つ中国の高速鉄道「復興号」=2017年9月(共同)

 SMBC日興証券の肖敏捷シニアエコノミストのリポートによると、中国では08年のリーマン・ショックを契機に、鉄道建設がインフラ整備の牽引(けんいん)役に躍り出た。07年に2581億元にとどまっていた鉄道分野の固定資産投資は、10年に8427億元まで急拡大。11年以降、景気回復に伴い減少したが、14年に8000億元の大台に回復した。ただ、16、17年は政府による投資の引き締めが強化され、前年比伸び率では2年連続で前年割れとなった。

 18年の当初計画も7320億元と前年比8.6%減となっていたが、上方修正で再び拡大局面に入ったとの見方は強い。事実、政府は、このほど吉林省の地下鉄建設計画を認可。新線の認可は約1年ぶりだという。

 これに対し、肖氏は「即効性のある景気刺激策として、鉄道投資という伝家の宝刀を抜くのはやむを得ないが、インフラ整備、とりわけ鉄道建設に頼り続けるかぎり、中国の内需拡大の持続性を疑問視せざるを得ない」と批判する。

 中国政府が鉄道などインフラ投資の拡大にかじを切ったのは、米国との間で激化する貿易摩擦が国内景気に与える影響に危機感を強めているからだ。

 中国国家発展改革委員会の叢亮報道官は8月15日の記者会見で、インフラ投資の拡大などで景気を下支えする方針を説明。貿易摩擦の影響があっても「われわれは十分に対応できる能力があり、年初に定めた経済目標を達成できる」と述べ、中国政府が18年通年で目指す経済成長率6.5%前後の達成に自信を示した。

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