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【劇場型半島】米朝非核化交渉はなぜ行き詰まったのか…トランプ氏を別格視する北朝鮮の不可思議な「論法」が壁に

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 韓国紙は、4月の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談で、正恩氏が最側近であるはずの英哲氏について「あの人のせいでうまくいかないことが多かった」と愚痴をこぼしたと伝えた。絶対権力者が側近に責任を転嫁したというのだ。真偽は不明だが、十分想像できる光景だ。絶対君主には、間違いのない“無謬(むびゅう)性”が求められるからだ。

 北朝鮮の外交官は、金正日(キム・ジョンイル)時代の対米交渉でも「軍が許さない」などと周囲に責任をなすりつけて交渉を長引かせ、要求を小出しに達成させようとしてきた。最高指導者の要求は絶対で、交渉責任者に与えられた権限はあまりに小さい。

 一方、民主国家の米国では、世論の要求を無視できず、トップの指示の下、具体的交渉は国務省など官僚組織が担うのは自明のことだ。「非核化が先」だというのはほかでもないトランプ氏自身の意志であって、北朝鮮の交渉担当者は、カウンターパートの国務省相手に譲歩しつつ、打開の道を探るしかないはずだ。

 「旧石器時代のオノ」を振り回しているのは北朝鮮の方だろう。トップの無謬性に基づく旧態依然の論法を振りかざし、真正面から非核化に応じない限り、自国を圧迫する制裁から逃れられることはない。

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