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【びっくりサイエンス】ガリレイも驚き? 木星の衛星、一挙に12個増えて79個に 命知らずの“逆走”も

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「全くの変わり者」、最後の生き残りか

 チームを驚かせたのが残る1つだ。他の衛星とは軌道が大きく異なっており、シェパード氏は「全くの変わり者」と表現。木星から離れた所にあり、他の衛星の軌道を横切りながら周回している。

 この衛星にはローマ神話の神ジュピターのひ孫娘で、健康と衛生の女神の名にちなんで「バーリトゥード」という命名が提案されている。

 バーリトゥードは木星の自転と同じ向きに回っているが、周辺に逆向きに回る衛星が多数あり、それらからみると逆行している。衛星同士が衝突するリスクはかなり高いはずだ。

 「衝突すればたちまち、互いに木っ端みじんになるだろう」とシェパード氏。木星の周囲では過去にこうした衝突が繰り返され、衛星が増えたらしい。バーリトゥードは、変わり者の最後の生き残りの可能性があるという。大きさは1キロ未満で、知られている木星の衛星の中で最小のようだ。

 小さな衛星たちが持つ多彩な軌道を調べることで、太陽系が形作られた46億年前の状況について、新しい知見が得られるとチームは期待している。

 木星では未発見の衛星がまだ存在する可能性がある上、衝突が起きれば数はさらに増える。そんな木星界隈(かいわい)の実態に、ガリレイも驚いているに違いない。(科学部 草下健夫)

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