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【映画深層】「きらきら眼鏡」池脇千鶴 久し振り“普通の女性役”に「珍しい」

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台本に血が通っていれば

 初めての映画出演だったその「大阪物語」(平成11年)のときにも彼女に取材している。中学生の少女の成長を描いた作品で、インタビューのときは17歳になったばかりだった。「まだ経験を積んでいないので、何が難しくて何が簡単かわかりません」と初々しい言葉を口にしていたが、それから約20年。映画にテレビに舞台にと、さまざまな役柄を演じてきた。

 最近はかなり癖の強い役が多く、アジア・フィルム・アワードの助演女優賞に輝いた「そこのみにて光輝く」(26年、呉美保監督)では、夜は体を売る商売をしている貧しい暮らしの女性を熱演。今年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した「万引き家族」(30年、是枝裕和監督)でも、見る者をちょっといらつかせるような嫌な役を好演している。

 「役を選ぶというよりは台本ですね。いい台本がもらえたときはすごくうれしいし、血が通っているふうに書かれていれば、私はどんな役でもいい。でも気に入らないのではなく、どうしてもわからなくて、私以外の人がやった方が絶対によくなるという場合は、悔しいけど手放します。ここに自分が入るとぶちこわしてしまう、と思うときがあるんですよね」

 30代半ばとなり、母親役など依頼される役柄が狭まってきたように感じることもある。

 「10代のころから母親役を求められることが多かったので、年齢的に急に来たという感じではないけれど、今は私のように36歳で独身というのは当たり前ですからね。確かにこれくらいの年齢だとお母さんがしっくりくるのかもしれませんが、お母さん以外の大人の映画もいっぱい作ってくれたらいいのになって思います」

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