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【阿比留瑠比の極言御免】「正直、公正」か「責任、実行」か

福井市で開かれた自民党福井県連の会合で講演する安倍首相(左)と、国会内で公約発表の記者会見をする石破元幹事長=27日
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 「正直、公正」の石破茂元幹事長か「責任、実行」の安倍晋三首相か-。自民党総裁選で2人が掲げたスローガンを見比べていて、4年前の話を思い出した。

 あの時ああしていれば…と過去を振り返っても詮無きことである。そうではあるが筆者は、石破氏は平成26年9月の内閣改造に当たり、安倍首相から安全保障法制担当相就任を打診された際に、固辞せず受けるべきだったと今も考えている。

 石破氏は安保法制に詳しく弁が立つ。もし受けていれば、不勉強な野党の国会質問などは一蹴し、その後の安保関連法をめぐる国会審議は大きな混乱もなくスムーズに進んでいたのではないかと思う。

 民主党政権時代には、石破氏が衆院予算委員会などで質問に立つと、居並ぶ閣僚たちが「どうか私には質問しないでくれ」とばかりに息を潜めるのが伝わってきた。22年10月の衆院予算委では、尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖での中国漁船衝突事件の映像公開を拒んできた仙谷(せんごく)由人官房長官をひとつひとつ理詰めで追い詰め、公開への道を開いた。

 野党側には、そんな石破氏に対する苦手意識もあったろう。安保法制担当相に就いていれば野党はもっとおとなしく振る舞い、国会前の大規模デモなどの騒動も起きず、「さすが石破さん」と評価も期待も高まっていたかもしれない。

 ところが石破氏が固辞したため、安保法制担当相(防衛相)にはまず江渡聡徳(えとあきのり)氏、次いで中谷元(げん)氏が就任した。2人の答弁は必ずしも万全でなく、野党に付け入る隙を与えた。

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