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【国際情勢分析】台湾・国民党「反日カード」の効果は? 初の慰安婦像、謝罪要求…地方選へ皮算用

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 式典への出席はその流れにあるとはいえ、最近は頻繁に11月の地方選の候補者応援に出かけてメディアに露出しており、20年の総統選に再び出馬するのでは、との見方もある。14日は元慰安婦を支援してきた団体も台北で抗議集会を開いたが、馬氏は国民党台南市支部が主導した像の除幕式の方を選んだ形だ。

 一連の国民党の動きに対し、駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使に相当)は21日、「台日関係を破壊するものだ」とフェイスブックで批判。18日付の自由時報には「国民党はまだ抗日戦争を戦っているのか」と揶揄(やゆ)する寄稿文も掲載された。

 ただ、慰安婦問題は民進党も過去に日本への謝罪を求めた経緯がある。台湾の立法院(国会)では2008年11月、「姓奴隷の歴史の責任を受け入れよ」などと日本政府に謝罪を求める超党派の決議を採択。民進党側の提案者の一人は当時、立法委員団の幹事長だった頼清徳行政院長(首相)だ。

 日本側は「慰安婦問題と像の設置は別の話だ」(関係者)として、窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の沼田幹男代表が、馬氏と国民党の呉敦義主席に直接、日本政府の立場を説明しに行く異例の対応を取った。国民党と馬氏の事務所は、この会談内容も一方的に発表。発表文は、呉氏や馬氏が逆に日本側に「歴史の教訓を学ぶべきだ」(呉氏)と申し入れをしたかのような形になっており、ここでも政治利用の匂いを感じさせた。(台北 田中靖人)

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