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【ボクシング】岩佐亮佑が恐れた“幻の強打”、腕リーチで8・5センチ有利も過剰な警戒心で痛恨の王座陥落

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 高いKO率や「ザ・パワー」の愛称を最大限に利用した巧みな作戦だった。岩佐と所属ジムの小林昭司会長はそろって「ドヘニーはまったく前に出てこなかった」と予想外の展開に困惑。逆に前へ出ようとしても、実際には打ち込まれることがないドヘニーの強打が頭をよぎる。リングに上がる前から主導権は握られてしまっていた。

 3人のジャッジが117-112、116-112、115-113でいずれもドヘニーを支持したほどの力量差が両者にあったわけではない。悔やまれるのはドヘニーの強打に岩佐が払った必要以上の敬意。小林会長は「岩佐には倒されても前に出る覚悟が必要だった」と敗因を挙げ、岩佐は「壁を乗り越えられる人間じゃなかった」と肩を落とした。

 昨年9月、岩佐にTKOで敗れてベルトを失った小国以載は「やっぱり強かった。すっきりしています。最後が岩佐でよかった」とすがすがしくグローブを置いた。1年足らずでそのベルトを失った岩佐は「また頑張ろうという気が今はしない。よく考えた方がいい」と力なく語った。あまりにも対照的な王座陥落劇となってしまったが、まずは体を休めて自身が納得できる結論を出してもらいたい。

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