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【映画「ボルグ/マッケンロー」】松岡修造さんに聞く(下)26歳で引退したボルグ…「彼は完全に孤独だった」

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完璧主義者の苦しみ

--映画でも描かれているが、ボルグのようなげん担ぎをしたことは?

 「もちろんありました。ボルグを引退へと追いつめたのもこのルーティン(決まった手順や所作)でした。ルーティンは選手にとってとても大事です。例えば(サービス前に)ナダルは必ず(顔の)触る場所を決めていて、どんな悪い状況になっても、それをすることによってゼロの状態に戻って、いいスタートが切れる。これがルーティンです。だから(米大リーグの)イチローさんも同じルーティンを保って打席に立つわけです。ただ、ボルグはそのルーティンが多すぎました。全部がルーティン。車も家も泊まる部屋のすべてにおいて同じじゃなければいけなかった。彼は完璧主義でした。彼にとってのルーティンが狂ったとき“だめだ”と思っちゃうんですよね。だからルーティンはなるべく少ない方がいい。ボルグは、完璧主義者ならではの苦しみとずっと闘っていた。だから自由はなかったでしょう。見ていてつらくてしようがなかったです」

--松岡さん自身のルーティンは

 「ボールボーイから必ず左からボールをもらうとか、トスを上げる前にボールをつくのは必ず7回とか、ものすごくありました。でもそれは気持ちを落ち着かせるためであって、自分を苦しめるルーティンではありませんでした。ですから、子供たちを指導するときも、自分なりのルーティンを持つようには伝えていますが、大事なのはそれができなかったときでも大丈夫だと思える力を持つことです。ルーティンは決して自分を追いつめるものではなく、試合中に心身が崩れないように、自分の心を整理するためのものでなければならないと思っています」

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