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【激動ヨーロッパ】対米貿易摩擦を「休戦」に持ち込んだEU 大豆・LNGでしたたか交渉術

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農業めぐり齟齬

 ただ、トランプ氏をうまく取り込んだかのようにみえるユンケル氏も、譲歩を迫られなかったわけではない。双方は今後、自動車を除く工業製品の関税や非関税障壁の撤廃などに向けて交渉するが、鉄鋼とアルミニウムに対する輸入制限は残る。制限の正式な適用除外を交渉条件とするEUの方針は貫けなかった。

 交渉の行方も予断はできない。ユンケル氏とトランプ氏は共同声明を発表したが、早速、解釈の齟齬が出てきている。

 声明には「農家や労働者に市場を開放する」との文言はあるが、農産品は交渉対象外というのがEU側の立場。一方、米側では「欧州はわれわれの農家と農業のチャンスを広げなければならない」(ムニューシン財務長官)と農業も交渉対象との主張が上がる。

 米国が念頭に置くのは、遺伝子組み換え食品の規制など農業分野の非関税障壁の交渉だ。米国内では農業のロビー団体が強い影響力を持つ一方、EUではフランスが交渉に強く反対している。このため、農業の取り扱いは交渉の「大きな障害」(英紙フィナンシャル・タイムズ)となりかねないとの見方も出ている。

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