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【激動ヨーロッパ】対米貿易摩擦を「休戦」に持ち込んだEU 大豆・LNGでしたたか交渉術

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 輸入急増は単に「市場原理」が働いた結果にすぎない。中国は米国への対抗措置として米国産大豆にも追加関税を課し、ブラジル産の大豆輸入を増やした。このため、ブラジル産の価格が上昇する一方、市場でだぶついた米国産は価格が下落。欧州の業者はこれに目をつけ、米国産の購入を増やしていた。

規制撤廃を逆要求

 LNGをめぐる状況も似ている。欧州委は9日、米国産LNGの輸入状況についても発表し、2016年4月に米国産LNGの輸入を初めて以降、その輸入量は28億立方メートルに上るとした上、米国産LNGの輸出先に占めるEUのシェアも16年の5%から10%以上に拡大したと明らかにした。

 EUではパイプラインを通じたロシア産天然ガスへの依存の解消がかねて課題で、EU域内の生産量も減少傾向にある中、調達先の多様化を急いでいる。LNG基地などのインフラ整備はEUも支援し、以前から貯蔵能力を拡大する計画を進めてきた。

 EUはもともとオバマ前政権時代から米国に対し、欧州へのLNG輸出拡大を求めていた。価格が割高という課題はあるが、EU側の貯蔵能力には十分ゆとりがあるともされ、欧州委は発表で「EU側に障壁はない」と強調。逆に事前の輸出承認など規制をなくすよう米国に求めた。

 欧州メディアによると、ユンケル氏はトランプ氏との会談で大豆やLNGなど世界市場の現状の説明以上はほとんど話していないともいい、政治サイト「ポリティコ」(欧州版)は「EUがすでにやっていることを申し出た」だけだとの見方を伝えた。

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