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【ロシアを読む】暗躍するロシア民間軍事会社「ワグナー」 中央アフリカの記者殺害でまた疑惑

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 ロシアでは、PMCや傭兵が法的に禁じられている。現実には、多数の報道や証言から、香港に拠点を置くワグナーが、ロシア人傭兵をウクライナ東部紛争やシリア内戦に機密派遣したことが判明している。

 ウクライナでは2014年、同国政府軍と東部の親露派武装勢力の紛争が勃発。プーチン政権は関与を否定してきたものの、実際には、ウクライナの親欧米派政権に打撃を与える狙いで多数の戦闘員を送り込んでいた。

 ロシアはシリア内戦をめぐっても、アサド政権への支援が空軍派遣など「限定的なものだ」と説明してきた。しかし、今年2月には、ワグナーの部隊が米軍などの空爆を受け、推定約300人の死傷者を出した。PMCを使い、公式の説明よりもはるかにシリアに深入りしているのだ。

 ワグナーを牛耳っているのは、サンクトペテルブルク出身の実業家、プリゴジン氏。外食産業分野でプーチン氏と近い関係を築いたことから「プーチンのコック」の異名をとる。巨額の国家事業を受注する見返りに、「プーチン大国路線」の汚れ役や先兵役を請け負っている形だ。

 ワグナーは、ウクライナ東部紛争への関与で米国の制裁対象となった。プリゴジン氏は、米大統領選へのサイバー干渉を首謀したとして訴追されてもいる。

 今回のジャーナリスト殺害は、東西冷戦時代に米ソ角逐の場だったアフリカで、ロシアが失われた影響力の回復に動き始めた実態も浮き彫りにした。

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