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【安倍政権考】児童の安全は守られているか…クーラー設置の小中学校は4割 国補助は耐震化・トイレ改修優先

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 別の事情もありそうだ。千葉市は公立小中学校の普通教室のクーラー設置率が0%となっている。

 クーラー設置の補助に関し、国は基準として教室1平方メートルあたりの単価を2万2200円としている。このうちの約3割を国が負担している。

 ただ、単価は各地の物価や労務費などによって変動するため、実勢価格との乖離(かいり)が生じている。千葉市が特別支援学校などで29年度にクーラーを整備した際の1平方メートルあたりの単価は4万2808円となり、補助率は総経費の約15%にとどまった。

 補助制度の改善もさることながら、クーラーの設置を進めるためには最終的には予算を増やすしかない。愛知県の大村秀章知事(58)は7月23日の記者会見で「予算確保について考えてもらった方がいい」と訴え、文科省も「予算を確保すべく取り組みを進める」としている。

 総務省消防庁によると、7月に熱中症が原因で緊急搬送されたのは全国で5万2819人、死者は124人に上った。いずれも1カ月あたり過去最多で、“災害”といえる。愛知県では校外学習から教室に戻った小学校1年生の児童が熱中症で死亡する悲劇も起きた。「児童・生徒の安全を守る」という意味で、学校へのクーラー設置は命に関わる問題になっている。 (政治部 宮野佳幸)

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