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【iRONNA発】ボクシング騒動 山根前会長の横暴を許した「ムラ社会」 木村悠氏

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 ■絶対的権力

 こうした構造がある限り、選手は閉塞(へいそく)的な「ムラ社会」の中で、会長の意向や組織に翻弄され続けることになり、これでは競技に専念できる環境があるとはいえない。

 筆者のアマ時代、山根氏は日本ボクシング連盟の理事の一人で、特に存在が知られていたわけではなかった。当時の会長は、山根氏のような存在ではなかったが、「山根判定」や「奈良判定」などと言われる、会長の「権力」が反映されたものは確かにあった。ただ、それに反論できる雰囲気はまったくなかったのも事実である。

 思うに、今回の騒動は山根氏という特異な人物の所業によるところが大きいが、根本を考えれば、古い日本の企業体質とよく似ている。会社のトップである社長が絶対的な権力を持ち、幹部や役員は社長の取り巻きでしかない。

 よく言われることだが、アスリートは非常に扱いやすい。幼い頃から「体育会」という上下関係に慣れているため、上の命令には背かない傾向があるからだ。特にアマチュアボクシングの世界では「会長」というトップを過剰に崇拝する空気感が強い。例えば、試合会場に会長が姿を現すと、必ず選手やコーチがあいさつをしに行く。もし行かなければ、それは背信行為に等しい。

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