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【昭和天皇の87年】「男子は男子らしくなれ」 忠義一徹〝乃木式〟に賛否両論も

画=豊嶋哲志
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質実剛健(2)

 一、口を結べ。口を開いて居るやうな人間は心にもしまりがない

 一、眼のつけ方には注意せよ。始終きよろきよろして居るのは心の定まらない証拠である

 一、男子は男子らしくなくてはいかん。弁当の風呂敷でも赤いのや美しい模様のあるのを喜ぶようでは駄目だ

 一、恥を知れ。道にはづれたことをして、恥を知らないものは禽獣(きんじゅう)に劣る

 一、洋服や靴は大きく作れ。恰好(かっこう)などはかまふな……

 第10代学習院長となった乃木希典(まれすけ)が、裕仁親王をはじめ初等学科の児童に、折に触れて訓示した内容の一部だ。児童だけではない。保護者に向けた講話でも、乃木は歯に衣着せなかった。

 一、学問の出来ると出来ないとは生来もあることで仕方がないが、躾(しつけ)方の良いと悪いとは家庭の責任

 一、礼は洒掃(さいそう)応対に始まるといつて、小さい時から掃除をさせたり家事を手伝はせたりして、自然に礼儀作法を教へることが大切である。それだのに近頃の子供は飯の食ひ様も知らぬ程で苦々しく思ふ。家庭の注意を要する

 一、学習院の寄宿舎ではまづい物許り食べさせるやうに家庭で思はれるかも知れないが、なかなかそんなことはない。私も始終同じものを食べて居るが、私などには少し贅沢(ぜいたく)すぎる位のものであるから、学生がたまに家に帰つたとて御馳走などして無暗に大切にするには及ばない……

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