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【モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら】〈32〉『神やぶれたまはず』再読

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 昭和7年生まれの文芸評論家、桶谷秀昭さんは文庫判の解説にこんな言葉を寄せている。

 《私は想像する、近い将来ではないが、いつか、八月十五日正午のあの瞬間が、ノスタルジイとして共有されるとき、戦後日本は決定的な精神の変革をもつであらう。そのとき、あの「あの瞬間」の記憶は、保田與重郎(よじゅうろう)風に言へば、「偉大なる敗北」となるであらう》

 「いつか」とは、いったいいつのことだろう。モンテーニュは言っている。

 《いつかできることはすべて、今日もできる》

       =隔週掲載

   (文化部 桑原聡)

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