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【映画深層】レバノン出身の監督が描いた祖国のいま 「判決、ふたつの希望」

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映画作家の仕事

 映画に、政治的なメッセージを込めているわけではない。社会を変えるのは、映画作家の仕事ではないと強調する。

 「映画について何か言われるのならちゃんと向き合うが、それ以外は放っておいてくれと言いたい」

 過去には逮捕されて軍事裁判にかけられたこともある。現在はパリを拠点に活動。西洋に住んでいていいのは、どれだけ好きに表現しても逮捕されないことだという。

 「中東に感化を受け、欧米に支持されるという、ちょっと不思議な立場だと思う」と自分のことを分析するドゥエイリ監督は「映画作りはとても孤独な戦いだし、運命に裏切られていると感じるときもある。でも表現することを怖いと思ったことは一度もない。究極の自由を信じています」と言い切った。(文化部 藤井克郎)

 ジアド・ドゥエイリ  Ziad Doueiri。 1963年、ベイルート生まれ。20歳のときに渡米し、サンディエゴ州立大学で映画を専攻。卒業後は、クエンティン・タランティーノ監督の撮影助手などを務めた後、98年の長編映画「西ベイルート」で初監督。アラブ映画祭でグランプリを獲得するなど、高い評価を受ける。4作目に当たる「判決、ふたつの希望」は、ベネチア国際映画祭のほか、ウィーン国際映画祭、ベオグラード国際映画祭などで受賞。今年のアカデミー賞では、外国語映画賞にレバノン史上初めてノミネートされた。

 「判決、ふたつの希望」 8月31日から東京・日比谷のTOHOシネマズシャンテ、名古屋・伏見ミリオン座、大阪ステーションシティシネマ、シネ・リーブル神戸、9月7日からMOVIX京都、8日から福岡・KBCシネマ、札幌シアターキノなど全国で順次公開。

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