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【正論9月号】独占スクープ! 金正男暗殺の実行犯容疑者は日本からミサイル関連規制品を調達した 元国連安保理北朝鮮制裁委員会専門家パネル委員・安全保障問題研究者 古川勝久

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北は東南アジアで活動を続行

 「今でもクアラルンプール市内で北朝鮮人が高級コンドミニアムに住んでいる。なぜこんなことが可能なのか、理解できない」

 最近、ある情報機関の当局者はこう言いながら首をかしげていた。

 2017年2月13日、クアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男氏が化学兵器VXで殺害されてからまだ一年半弱しか経過していない。

 にもかかわらず今年5月にマレーシアの首相に着任したばかりのマハティール氏は、日経アジアレビュー誌の6月11日付のインタビュー記事で次のように発言している。

 「私たちは平壌のマレーシア大使館を再開します」

 北朝鮮との外交関係において事件など何もなかったかのようだ。

 東南アジアではどの国も北朝鮮との関係を継続している。例えば、隣国のシンガポールは昨年11月に対北朝鮮貿易の停止を表明していたにもかかわらず、なぜか北朝鮮貿易代表部はそのまま存続している。6月の米朝首脳会談の直前、韓国メディアのインタビューを受けた貿易代表部の北朝鮮人が、「会談に向けた準備で大忙しです」と笑顔で答えていた。

 北朝鮮への関与を続けようとの外交方針は大いに結構だ。しかし問題は、東南アジアが北朝鮮の非合法活動をいまだに取り締まれていないのではないかとの疑念が依然ぬぐい切れないことである。

 その一例として、金正男氏暗殺事件の暗殺チームの容疑者の一人、リ・ジョンチョル氏という北朝鮮工作員のマレーシア国内での活動を紹介する。

 北朝鮮は果たしてどのように制裁を回避してきたのか。彼の行動を追うことで、北朝鮮の制裁回避手法について考えてみたい。

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