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【クローズアップ科学】ノーベル賞受賞の米2氏が日本に決断促す 「次世代加速器ILCの建設実現を」

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【クローズアップ科学】
ノーベル賞受賞の米2氏が日本に決断促す 「次世代加速器ILCの建設実現を」

記者会見するバリー・バリッシュ米カリフォルニア工科大名誉教授(左)とシェルドン・グラショー米ハーバード大名誉教授=7日、東京都千代田区(伊藤壽一郎撮影) 記者会見するバリー・バリッシュ米カリフォルニア工科大名誉教授(左)とシェルドン・グラショー米ハーバード大名誉教授=7日、東京都千代田区(伊藤壽一郎撮影)

「夢と考えていた研究を現実に」

 一方、重力波検出への貢献で17年にノーベル物理学賞を受賞し、ILC国際共同設計チームの責任者も務めたバリッシュ氏は「ILCのように直線的に粒子を加速して衝突させる加速器の構想は50年前に遡(さかのぼ)る。高いエネルギーが必要で当時は実現不可能だったが、今は超電導技術などで可能になった」と構想の経緯を説明した。

 設計の作業について「世界中から最良の専門家が集まり、議論を交わしながら取り組んだ。設置場所の議論も行われ、日本が最適だという結論になったことから、最終段階では日本に作ることを前提に検討が重ねられた」と明かした。

 その上で「ILC実現の必要性はヒッグス粒子の発見でますます強くなった。私たちは今、これまで夢と考えていた研究を現実にしていく段階にある。その意味で、日本にぜひILCを作っていただきたい」と強調した。

雇用、観光など地元にも大きなメリット

 巨額の費用を要するため建設には慎重論もあるが、バリッシュ氏は「施設は長期的に幅広く使われる。成果は1000人規模の研究者が共有することになり、研究者1人当たりのコストは他の大型プロジェクトの半分程度だ」と反論した。

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