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【藤本欣也の中国探訪】満州里の夜は更けて ロシア人ダンサーに押し寄せる中国人観光客 「一帯一路」の果実は…

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 「満州里の魅力? まず避暑ね。そしてロシアに行かなくてもロシアの風情を味わえるところかな」

 こう話す20代の女子大生は浙江省から来たという。

 「一帯一路さまさまですよ」。このロシア料理店を経営する于波氏(40)はホクホク顔だ。

 2001年に開業した店は当初、ロシア人観光客が9割を占めていた。しかしロシアの景気低迷とともに減少。「どうしたら良いか分からず、手をこまねいていたら…」(于氏)。13年ごろに変化が訪れた。

 中国人客が増えたのだ。習近平国家主席が13年に提唱した一帯一路の影響だった。中国共産党や政府が一帯一路をアピールするにつれ、一帯一路の拠点の一つである満州里の名前も知られていった。

 「ここ数年、売り上げは年30%の伸びで増えています。毎年、新店舗をオープンさせ、今では満州里などに計7店舗。来年はいよいよ北京に出店します」

 昨年、満州里を訪れた観光客は593万人で12年に比べ23%増にすぎないが、観光業収入は3倍にもなった。1人当たりの消費額が激増したことを意味する。

 同じころ、市内の大型ホテルではディナーショーが催されていた。目玉はロシア人女性によるダンスだ。

 1人298元(約5000円)のチケットを買い、大宴会場に足を踏み入れてその熱気に圧倒された。1000人近くもの中国人観光客が押し寄せていた。

 最果ての地で行われたショーに、である。

□ □

 満州里駅に近づくと、木材のにおいが漂ってくる。

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