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出征前日「吉光の脇差見せられた」…細川家との400年の縁 千玄室さんゲストに「モーニングトーク」

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出征前日「吉光の脇差見せられた」…細川家との400年の縁 千玄室さんゲストに「モーニングトーク」

放送1200回を迎えた「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本)で、ゲストの千玄室さん(左)から話を聞く細川珠生さん=6月23日、東京都千代田区の裏千家今日庵東京道場 放送1200回を迎えた「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本)で、ゲストの千玄室さん(左)から話を聞く細川珠生さん=6月23日、東京都千代田区の裏千家今日庵東京道場

 ■日本人の心を表しているのが「茶道」

 敗戦後の日本で千さんが続けてきたのが、「一椀からのピースフルネスを」という言葉を掲げ、日本の茶道を世界に伝えることだ。発端となったのは、千家に茶を学びにきた米軍の軍人たちだ。

 「私の父は英語が堪能でしたから、英語でお茶の道を説明する。すると、米軍の将兵が窮屈な格好をして飲むんですよ。戦には負けた。しかし、文化では勝っとると思いました。日本人の真の心は茶道によって一番分かるということで、アメリカの将兵たちは日本の伝統文化に触れようと茶室に通ってきていたんです」

 茶道が示す日本人の心は、「思いやりの心」だと千さんは語った。

 「昨日の敵は今日の友。これが日本の心情。隣がどんな人であろうが身分の上下はない。どうぞ、と譲り合うのが日本人です。茶道を勉強したら日本の全てが分かる。面倒くさい作法と言われますが、どんなものにもルールはある。一杯のお茶をたてるには、おいしいお茶を相手にさしあげる思いやりが必要です。お茶は人間修養の道です」

 「一椀からのピースフルネスを」という言葉は、利休が教えた茶道の心得「和敬清寂」に重なる。

 「今の日本は食べ物も着る物もあり、じっとしていても世界中のことが分かる。こんなぜいたくな国はないですよ。日本人の優しい気持ちで世界の人に手をさしのべてほしい。そのために一椀のお茶が必要だと思います。自分の立場はこうだから何もできないじゃないんです。やろうという気持ち、行動に真実性を持つことです。自分の信念を持たないとだめですね」

 若い人に向けたメッセージを最後に、1時間以上にわたった2人の対談は終わった。

 番組は対談の中から抜粋して11、18日午前7時5分~20分に放送される。インターネットラジオ「ラジコ」でも配信される。

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