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【衝撃事件の核心】作業員ら飲み込んだ黒煙…多摩建設現場火災 「火気厳禁」の場所など残る「なぜ?」

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【衝撃事件の核心】
作業員ら飲み込んだ黒煙…多摩建設現場火災 「火気厳禁」の場所など残る「なぜ?」

火災で激しく黒煙が上がる建設現場=7月26日午後、東京都多摩市唐木田(工事関係者提供) 火災で激しく黒煙が上がる建設現場=7月26日午後、東京都多摩市唐木田(工事関係者提供)

 1フロア約5000平方メートルのオフィスビルの建設現場で、この日作業していたのは約320人。黒煙はその広大な敷地を、一瞬で覆い尽くした。

 ■同様の火災過去にも

 火災はなぜ起きたのか。

 火元付近にいた作業員らは警視庁の聴取に、地下3階でガスバーナーを使って鉄骨を切断する作業中、飛び散った火花が床材や防火シートの隙間から床下に落下し、ウレタンの断熱材に引火したと説明。作業は2人1組で行い、1人がガスバーナーを持ち、もう1人は火花に水をかけて消す役割だったという。「水や消火器で消そうとしたが、火の回りが早く間に合わなかった」。作業員らはこう、供述しているという。

 施工者の「安藤ハザマ」によると、平成29年6月、同社が担当した東京都江東区の物流倉庫の解体工事現場でも、溶断作業中の火花が近くにあったウレタンに引火し、約5000平方メートルが焼ける火災があった。同社はこの火災を受け、「火気を使う作業時は付近の可燃物を撤去する」など6項目の安全規定を作成。同社は「協力会社を含め、火災の怖さを伝えていた」とするが、結果として教訓は生かされず、多数の人的被害を出す最悪の事態となった。

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