産経ニュース

【野口裕之の軍事情勢】中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【野口裕之の軍事情勢】
中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?

4月、南シナ海で行われた観艦式で発言する中国の習近平国家主席(新華社=共同) 4月、南シナ海で行われた観艦式で発言する中国の習近平国家主席(新華社=共同)

 例えば、2016年の伊勢志摩サミット=主要国首脳会議。先進7カ国は、東シナ海や南シナ海における中国の海洋侵出に対する厳しい現状認識を共有し、首脳宣言に盛り込んだ。中国をカネのなる木としか見られず、凶暴性を実感できぬ欧州勢にしては上出来だった。半面、ミキモト真珠島で、メルケル首相の夫君らが体験したサミットに伴うイベント=真珠の取り出しで「ドイツ・裏切りの歴史」が唐突に脳裏に浮かんだ。

 第1次世界大戦(1914~18年)開始直後、大日本帝國はドイツに宣戦布告した。独降伏で「東洋の真珠」と呼ばれた文化都市・青島は日本統治となり、ドイツの一大権益は吹っ飛んだ。以来、後述するが、日本に恨みを抱くドイツの中国への肩入れは、日独伊三国同盟締結後もひそかに続けられた。

 同盟関係を裏切るドイツのDNAを、中国は見逃さない。習氏は日本も標的に、「中独合作」の21世紀復活を謀る。

 習氏は2013~14年にかけ、経済を武器に影響力圏を拡大していく《一帯一路》戦略を明らかにした。けれども、もっと早く「中独合作」は進行していた。中国製生活用品を積んだ試験運行の貨物列車がドイツに着いたのは08年1月。ドイツは今も昔も有数の武器輸出国であり、北京を出発して1万キロの旅を終えた列車は「中独合作」の幕開けに映った。“日独親善”に隠れ、しぶとく密着していた薄汚い近代史=中独関係の復活を予感した。

続きを読む

このニュースの写真

  • 中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?
  • 中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?
  • 中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?
  • 中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?
  • 中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?
  • 中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?
  • 中国の正体にやっと気付いたドイツ 「中独合作」は崩壊するのか?

「ニュース」のランキング