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【びっくりサイエンス】世界に誇る衛星画像のカラー化技術 無人機との組み合わせで災害対応も

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無人航空機の活用も

 時間や天候に左右されず地上を監視できる合成開口レーダーは、情報収集衛星に加えて無人航空機にも搭載され、安全保障分野などでは欠かせない存在だ。

 特に、防衛省が2021年度の導入を目指す米ノースロップ・グラマン社の「グローバルホーク」や、海上保安庁などが関心を示している米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ社の「ガーディアン」などの大型機がよく知られる。

 これらの最高高度は、グローバルホークが約2万メートル、ガーディアンは約1万3700メートルで、大雨を降らす雲よりも上を飛ぶことも可能だ。

 気象庁気象研究所の津口裕茂主任研究官によると、西日本豪雨では激しい大雨をもたらす現象である「線状降水帯」が生じたが、もとになる積乱雲の高さは1万5000メートルに達した地域もあったという。

 ただ、線状降水帯が生じた地域は一部に限られた。例えば先の真備町では確認されず、雨雲の高度は1万メートルを超えない程度だったとみられている。

 無人航空機が雨雲の上を飛び続けながら、大雨に見舞われている地上の状況を逐次撮影し、画像をリアルタイムで災害対策本部などに届けることは「技術的に可能」(ジェネラル社関係者)とのことだ。この画像がカラー化されていれば、迅速かつ的確な災害対応により役立つだろう。

 現状では、合成開口レーダーを用いた雲の上からの撮影は人工衛星に依存するところが大きく、衛星の数も少ない。そのため、カラー化の需要は限定的だが、これから衛星の増加や無人航空機の活用などで撮影の機会が多くなれば、この技術もより注目されていくのではないだろうか。(科学部 小野晋史)

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