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【テクノロジー最前線】滞空2倍のハイブリッド・ドローン出動 二輪車、旅客機、鉄道…乗り物で次々採用

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ドローンは“脱電気”

 多数のプロペラが協調して安定した姿勢で飛行するドローン(マルチコプター)は、エレクトロニクス(電子機器)の塊と言っていいだろう。これまで紹介したハイブリッドはいずれも、油くさいエンジンの半分をスマートな電気駆動に置き換えるものだが、ドローンのハイブリッドは逆行する動きともいえる。

 ドローンの最大の課題は、浮上に大量のエネルギーを使い、すぐに電力がなくなってしまうということだ。ガソリンと蓄電池でエネルギー密度は10倍程度の差があり、ハイブリッドの特長が大きく効いてくる。

 このハイブリッドドローンを唯一、実用レベルで開発しているのが、米ベンチャーのトップフライト・テクノロジーズ(TFT、本社・マサチューセッツ州モールデン)だ。マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号(機械工学)を取得したロン・ファン氏が2014年に創業した。

 TFTの主力モデル「エアボーグH8 10K」は、10キロの荷物を積載して1時間、4キロの荷物だと2時間飛行でき、最高速度は時速55キロ。ハイブリッドは、エンジンの回転を駆動に用いるかどうかで何種類かに分かれるが、同社の方式はエンジンは発電のみを行い、作られた電気でモーターを駆動する「シリーズ式ハイブリッド」システムだ。自動車では、日産の「ノートe-POWER」と同じタイプとなる。

 TFTに出資するベンチャーキャピタル「トランスリンク・キャピタル」(カリフォルニア州パロアルト)のパートナー、安東学氏によると、ハイブリッド技術によって一般的な電気式ドローンと比べ、2倍程度の仕事をこなせるようになっているという。

 空を飛ぶドローンは重さにシビアだ。TFTでは、一般的な陸上の発電機の約10分の1に相当する約8キロながら10キロワットの電力を発生させる超小型発電機を開発。これにより、乾燥重量を33キロに抑えることができ、10キロの荷物でも積載可能という余裕が生まれている。

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