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【江藤詩文の世界鉄道旅】ベトナム鉄道(4)開店休業中の食堂車、車内を回らない販売ワゴン…さらに、乗務員は寝台でお昼寝中!

私が乗車中は1度も動いているのを見なかった車内販売ワゴン
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 「あなたが乗るSE6号サイゴン発ハノイ行きの列車には食堂車があります」

 サイゴン駅でようやくつかまえた、英語を話す駅員は確かにそう言った。しかも「フォー(ベトナムを代表するスープ米麺)もビールもある」とまで。

 このコラムで何度も繰り返しているが、列車で飲んだり食べたりすることが大好きだ。とりわけ外国の在来線で、地元の人たちの生活ぶりを眺めながら、ストレンジャーとして誰にも注意を払われないまま、食べ慣れない異国の味を味わう瞬間は最高。

 時刻表では9時ちょうどに出発するはずだったSE6号は、この日は8時59分に入線し、9時18分に出発した。車内で何か食べたくて朝ごはんを食べていないからお腹はペコペコ。検札に来た車掌に食堂車の場所を問う。と言っても私はベトナム語がまったくできない。けれども今はどこにいてもGoogleに繋がるいい時代。「アン(食べる)コム(ごはん)」と言っても発音が悪くて通じなかったのが残念だが、Googleの音声に合わせて食べる真似をすれば、周りの人が察してあれやこれや言ってくれる。

 お目当ての食堂車は最前列に連結されていた。すでに誰かが食事を終えたようだ。セットアップされたテーブルにつきフォーを注文すると、まだオープンしていないと言う。乱れたテーブルは、乗務員が食事をした跡。それじゃあしょうがないからと、搭載されているのに客席を回らないワゴンからスナック菓子を買おうとするも「まだオープンしていない」。

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