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【野口裕之の軍事情勢】一帯一路を旅するようにアジア~欧州へと伝播する中国への警戒&軽蔑

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 一見、まともな金融・貿易活動にも見える。しかし、実体は「悪徳サラ金」。すなわち、途上国や債務国に、返済しきれぬ巨額の資金提供と身の丈を超える巨大インフラ計画をセットで持ち掛ける。返済が滞ると特区や港湾をかすめ取る。労働者も中国人が圧倒的多数で、被投資国の雇用に資する案件はわずか。被投資国で中国への反発が高まるや、要人に賄賂を贈り、華僑系の経済人や政治家、果ては留学生まで動員して反中のうねりを封じる。

 麻生太郎副総理兼財務相が昨年11月の参院予算委員会で「(悪徳)サラ金にやられたようなもの」と答弁したほど手口は荒っぽい。現代版シルクロード=一帯一路の美しい響きに吸い寄せられた国々は、次のごとき末路を迎えた。

 スリランカが中国資本を借りて建設した港は経営に行き詰まり中国は昨年、借入金とバーターで99年間の運営権を取得。港は、今後1世紀の長きにわたり「中国の飛び地」と化す。英国は香港を99年租借した後、条約通りに返還したが、中国が契約を守るかどうかは「?」だ。

 インド洋の島国モルディブも1600~2200億円もの大金を借りたが返済が滞り、19年中に中国への領土割譲が待ち受ける。モルディブを構成する島々の多くが地球温暖化→海面上昇で海面下に沈む危機にひんしている苦境も、中国の食指を動かすに十分な条件だった。南シナ海の岩礁を違法に埋め立て人工海上軍事基地を造成し続ける「経験と実績」を、モルディブでも役立てるはず。

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