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【赤字のお仕事】「線上降水帯」…いや「線状降水帯」には厳重注意を 変換ミスも恐ろしい

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 7月上旬の西日本を中心とした豪雨被害は、平成に入って最悪のものとなりました。あらためて、被害に遭われた方々、そして今も災害の復旧、避難生活に追われる方々にお見舞いとお悔やみを申し上げます。

 今回の「西日本豪雨」でも、よく取り上げられた言葉に「せんじょう降水帯」があります。みなさんも、テレビのニュースや新聞紙面で見たり聞いたりしたのではないでしょうか?

 この言葉を聞くようになったのは、昔からというより、ここ最近、毎年のように繰り返される集中豪雨関連のニュースだと思われます。平成26(2014)年の広島県での大雨以降、頻繁に使われるようになったという指摘もあります。

 比較的最近使われだした言葉ということもあり、ニュース記事でその表記が「線上降水帯」となっているのを、校閲記者もついうっかり見逃してしまうことがありました。今後、こういう見逃しをしないよう、しっかり意味を把握しなければなりません。

 正しくは、「線状降水帯」と書きます。

 気象庁の「予報用語」には、

 《次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300キロメートル程度、幅20~50キロメートル程度の強い降水をともなう雨域》。

 とあります。

 複数の積乱雲(群)が線状に並ぶ形態を表すものと理解できれば、「線状降水帯」と正しく書けそうですが、実は変換ミスをつい犯してしまう落とし穴があるのです。それは…。

 まずは、同音語の「線上」という言葉。

 《(1)線の上。(2)ある状態にあるかないかすれすれのところ。「当落-にある候補者」》(『スーパー大辞林』、三省堂)

 という意味ですが、もし一本の線を引いた上に積乱雲が連なるイメージが頭に浮かぶと、「線上」の「降水帯」と脳内変換される可能性もあります。

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